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出産での入院準備って何をもっていく?陣痛~産後の入院に必要&便利な持ち物と荷物整理のコツ 助産師で三児ママおすすめ

出産の時期が近付いてくると、病院への入院のための準備をするようになりますよね。

この記事では、出産で入院するときに必要な物や、あると便利な物についてまとめました。

また、何かとばたつく入院、いざというとき荷物がさっと使えるように、整理するコツについてもお伝えします。

助産師として総合病院で勤務経験があり、また3人の子どもの出産経験等を基にまとめましたので、参考にしていただけたらと思います。

目次

お産で入院するための準備 いつからする?

一般的にお産に備えた入院準備は、おおむね妊娠後期に入ってから(妊娠28週頃~)始めることが多いです。

出産予定日よりも早めに陣痛や破水がおこる場合もありますし、臨月に入らずに陣痛が来てしまう場合もあります。そのため、できれば34週頃までにはいつでも入院できる荷物をまとめておくと安心です。

時期については目安ですので、ご自身の体調を見ながら、余裕をもって準備をしておくことをおすすめします。

双子の妊娠や、早産になるかもしれないと言われている場合など、早めに入院する場合もありますので、そういった場合は早めに準備しておくと安心です。

入院するときに忘れないよう注意!必須の持ち物

入院する施設や部屋の状況、入院期間や分娩方法によっても、準備する荷物は変わってきます。

ここでは、一般的に必要な持ち物についてお伝えします。

まずは、入院するときに、多くの施設で必要になることが多い持ち物について記載します。

これらの荷物は、入院してからすぐに必要になることが多いため、入院時にすぐに取り出せるようにしておきましょう。

特に、母子手帳や出産する施設(あるいは通院中の施設)の診察券は、外出中何かあった時のために、妊娠中は持ち歩くのがおすすめです。

母子手帳

妊娠・分娩経過の記録や、出生後の市役所等への各種手続き、予防接種の記録などをしていくのに使います。

これまでは紙タイプのものが主でしたが、今後はデジタル化が進むとされており、アプリなどでの管理が行われる場合があります。

いずれも、出生時の状況や産後の経過について記載するために必要なので、入院時は持参します。

健康保険証、マイナンバーカード、病院の診察券

入院時に必要になります。また、診察券は、陣痛や破水などの電話連絡の際に番号を確認されることもあります。

妊産婦健診などの助成券

自治体によっても異なりますが、妊婦健診や産後の健診などで利用する助成券がある場合は、確認されたり、使用する場合があります。

スマホ、カメラ

スマホは、入院して家族へ連絡したりするのに利用します。

急に入院になることもありますので、妊娠後期は特にスマホの充電は十分に行っておきましょう。

カメラは、出産後のお子さんを撮影したりするのに利用します。

いつでも使えるように、充電をしっかりとしておき、容量をチェックしておきましょう。

充電器

スマホの充電器を持参します。

施設によっては、モバイルバッテリーの持ち込みが制限されている場合もありますので、ご注意ください。

入院時提出書類

入院時に記入して持参するように言われている書類がある場合は、必要個所を記入して持参します。

例)帝王切開の場合は手術や輸血の同意書、無痛分娩の同意書、新生児聴力検査の申し込み、先天性代謝異常検査の申し込み、バースプランの記入用紙など。

ボールペン、サインペン、印鑑

同意書や入院の申込書などへの記入、入院中のメモや赤ちゃんのお世話の記録などをするのに、ボールペンを使うことがあるため、持参します。

同意書などは、消えるタイプのペンは使えないため、注意してください。

また、同意書には印鑑を押す必要があることもあるため、印鑑も持参します(シャチハタではないもの)。

サインペンも、名前の記入などに使うことがあるため、もっておくと便利です。

少額の現金

入院中、飲み物の購入など、現金が必要なことがあります。

防犯の都合上、大きな額の現金を持参するのは控えましょう。

入院費用の支払いは、概算を退院前に教えてもらえることが多いと思いますので、退院日に家族に準備してもらうと良いと思います。

出産する施設に、事前に預かり金を支払う場合があります。その際の領収書は必ずなくさないようとっておき、清算の際必要になりますので、必ず持参しましょう。

パンフレット

妊娠・出産・育児などについてまとめられたパンフレットや、院内の案内といった資料など、入院中使う資料を持参します。

パンフレットは、入院中に沐浴指導や退院指導などで利用することがあります。

持病の薬、お薬手帳

持病の薬がある場合は、薬とお薬手帳を持参し、服用について確認してもらいましょう。

メガネ

普段はコンタクトレンズを使用している場合でも、出産のときや帝王切開のときには、メガネを使用します。

入院荷物は『陣痛用』『入院中用』『退院用』に分けて整理

入院の荷物は、使う場面ごとに分けておくと、必要な荷物を取り出しやすくなります。そのため、陣痛用、入院中用、退院用に分けて整理しておくのがおすすめです。

陣痛用バッグ

まずは陣痛用のバッグ。

陣痛~産後2時間程度、陣痛室や分娩室で使う荷物をまとめておきます。

多くの場合、陣痛~産後しばらくは、入院する部屋とは別の、陣痛室や分娩室で過ごすことが多いです。(一部の施設では、LDRという陣痛~産後の回復期まで過ごせる部屋もあります。)

もし陣痛で入院となった場合は、陣痛の痛みもあり、荷物を整理する余裕がありません。また、陣痛室はベッドがカーテンで区切られた狭い空間であることも多く、荷物を開いたり探したりが大変。

入院中に使う荷物とは分けて、陣痛用バッグを用意すると便利です。

陣痛用バッグは、陣痛中や出産後すぐに使う荷物をまとめておき、入院してからすぐに取り出せるようにしておきます。そうすることで、荷物を探す手間が省けます。

また、陣痛~産後は、傷みや疲労、出血の状況などから、身体を自由に動かせず、自分で荷物を取り出せないこともあります。

医療スタッフや家族が荷物を取り出すときにも、必要な荷物がまとまっていた方が、荷物を取り出してもらいやすくなります。

以下では、陣痛用バッグの中に入れるおすすめ持ち物についてまとめました。

前開きのパジャマ

産後、体調をみてから、身体を拭き、着替えをします。そのため、授乳や着替えがしやすい、前開きのパジャマを1着ほど入れておくと、すぐに取り出せます。

着替える時には、起き上がることで出血が増えやすくなることがあるため、横になりながら着替えることが多いです。

着替えがしやすいよう、伸縮性のある衣服がおすすめ。ゆったりとして、着脱しやすい物が良いと思います。

また、産後は子宮もすぐには元の大きさには戻りません。急にお腹が引っ込むわけではないため、出産前に履いていたズボンではきついこともあります。

お腹周りもゆったりと履くことができるボトムスのものがいいです。

生地としては、院内は暖かいことも多いので、裏起毛や厚手のものだと暑く感じることあります。厚手すぎず、通気性のいいものがおすすめです。

産褥ショーツ

産後しばらく出血が続きます。その際、出血量が多くないか、量が増えていないか、こまめに確認します。

そのため、ショーツは前開きできるタイプを準備しておきましょう。

ハンドタオル 汗ふき用

お産が進むと、大量に汗をかきます。しっかりと汗を拭けるよう、タオルを用意しておきましょう。

飲み物

陣痛中、汗をかいて水分が失われやすいです。

糖分とミネラルの入ったスポーツドリンクや、麦茶や水など、のどの渇きを潤す飲み物を持参しましょう。

家族が陣痛の付き添いができない場合は、多めに持参するのがおすすめです。

妊娠糖尿病や、糖尿病合併妊娠、妊娠高血圧症候群、緊急帝王切開の可能性がある場合など、飲水や食事の制限がある場合もあります。飲食が可能であるか、スタッフに確認してから摂取しましょう。

ペットボトル用のストロー、ストロー 

水分補給するときに、ペットボトルのキャップの開け閉めをしている余裕がないことも。ペットボトルに装着できるストローが便利です。

また、産後は横になって安静に過ごすこともあります。そのため、水分をとりやすいよう、ストローを利用すると楽です。

軽食

お産には体力やエネルギーが必要になります。食事がとれないと、陣痛も弱くなってしまうことも。

陣痛の間に栄養を補給できるよう、ゼリー状のドリンクなどをもっておくといいかもしれません。

妊娠糖尿病や、糖尿病合併妊娠、妊娠高血圧症候群、緊急帝王切開の可能性がある場合など、飲水や食事の制限がある場合もあります。飲食が可能であるか、スタッフに確認してから摂取しましょう。

院内用の履物

病院での備えがない場合は、院内で履くスリッパやシューズを準備します。

マスク

感染対策で必要になることがあるため、入れておきます。

ウェットティッシュ

ベッドの上で食事をとる場合があります。

手拭き用のウェットティッシュを準備しておきましょう。

また、産後に赤ちゃんに接触する際、手をきれいにしたい場合などに利用することがあります。

その他必要に応じて 

院内に準備してあることもありますが、持参したい場合は準備しておくといい物はこちら。テニスボールやうちわ、ハンディファンなど

  • テニスボール:陣痛の痛みを緩和するために使うことがあります。
  • うちわ、ハンディファン:お産が進み、汗をかいたり、身体が暑くなることがあるため、うちわやハンディファンで身体を冷やすのに使います。
  • カイロ:お産の痛みの緩和や、身体を温めて陣痛を促進するために利用することがあります。
  • アロマ:バースプランなどで、アロマを利用したい場合などに持参します。香りの制限がある場合がありますので、事前に確認しておきましょう。
  • おしりふき:産後に赤ちゃんのおむつ交換で使うことがあります。
  • ヘアゴム:髪が長い場合は、まとめるのに使います。
  • 汗拭きシート:汗によるべたつきやにおいが気になる場合に利用します。
  • 胎児心拍・陣痛モニター用のベルト:陣痛中に赤ちゃんの心拍や陣痛の波形を確認するためにとるモニターで使用するベルトです。施設によっては感染対策で各自購入する場合があります。

入院中の荷物

入院中に必要な荷物は、出産する予定の病院やクリニック、助産院などから受けている説明を参考に、必要に応じて持参してください。

各施設の、ランドリーサービスや支給されるものの有無(オムツや生理用品など)、貸出品の有無(授乳クッションや円座など)、購入できる物の情報等を参考に、準備してください。

入院中の衣類

授乳がしやすい前開きのものや、ゆったりと着られるものを準備します。

ランドリーがあったり、家族が洗濯をしてくれる場合は2~3着、そうでなければ必要な日数分準備します。

施設によっては、外来で産後の診察を受ける場合がありますので、パジャマでなく、ゆるっと着られるワンピースや授乳服も持っておくと便利です。

前開きのショーツと生理用ショーツ

前開きのショーツは診察の時などに使用します。場合によってはマジックテープが皮膚に当たって痛みやかゆみがでることもありますので、診察のない日は普通のショーツを利用してもいいと思います。

授乳用ブラジャー

締め付けのないもので、授乳しやすいものを持参します。

生理用ナプキン

産後は悪露と呼ばれる出血がしばらく続きます。

子宮や傷などからの感染予防するためにも、生理用ナプキンはトイレに行くたびに交換することが推奨されています。

個人差はありますが、夜用と昼用を準備しておき、量に合わせて使用するといいと思います。

骨盤ベルト

産後に骨盤のゆがみを補整する目的で利用します。とこちゃんベルトなど、骨盤ベルトがある場合は、持参します。

ソックス、レッグウォーマー

足元をひやさないように利用します。むくみ予防のために、着圧ソックスを使ってもいいと思います。

上着

夜間の授乳や、部屋によっては冷えることがあるため、パーカーやカーディガンなど羽織が1枚あると安心です。

シャワー用品

入院中のシャワー浴の際に利用します。必要に応じて、シャンプーやボディーソープなどを持参します。

スキンケア用品

化粧水や乳液など、必要な物を持参します。

フェイスタオル

胸のケアや、シャワーなどで利用します。

ガーゼハンカチ

赤ちゃんのミルクののみこぼしなどを拭くのに使います。

おしりふき

赤ちゃんのおむつ交換で使います。名前は記入しておきましょう。必要に応じてケースや、フタもつけておきます。

施設によっては、おむつの支給がない場合もあるため、その場合はおむつも持参します。

ボックスティッシュ

ティッシュの備えがない場合があるため、持参します。

ビニール袋

濡れた衣類を入れたり、ゴミをいれるのに利用することがあるため、持っていきます。

食器・水筒・タンブラー

食事の際に使う箸やスプーン、飲み物をいれておく水筒などを準備します。施設によっては、準備されていることがあるため、持ち物リストを確認してみてください。

歯ブラシセット

入院保証金の領収書

分娩申し込みの際に、事前金を支払った場合は、清算のときに必要になることがあるため、領収書を持参します。

その他、必要に応じて

  • アイマスク:大部屋などで、ライトが暗くできない場合などに利用。
  • ドライヤー:貸出ていることがありますが、数が足りない場合もあります。持参が推奨されている場合は、持参しましょう。
  • お茶のパック:授乳をする予定であれば、水分補給は大切になります。ラズベリーリーフティなど、お気に入りのお茶など、リラックスしながら飲むことができるものがあれば、持参します。
  • イヤホン:大部屋に入院する予定の場合、テレビやスマホの視聴で利用する場合は持参します。
  • ホホバオイル:むくみを改善するマッサージなどに使います。
  • S字フック:荷物を収納するのに使います。
  • リラックスアイテム:ホットアイマスクや美顔器など
  • 洗濯洗剤:ランドリーを利用する場合は持参します。
  • 卓上鏡:大部屋だと、洗面所が遠い場合があるため。
  • 延長コード:充電器が手元に届かない場合があるため。
  • マッサージ器、美顔器:むくみを解消したり、リラックスに使う場合は持参します。

産後、必要に応じて買い足すもの

  • 乳頭保護クリーム、サランラップ:乳頭亀裂などのトラブルがあったときに使用することがあります。乳頭保護クリームは院内で販売されていることがあります。
  • 円座クッション:出産時の傷が大きく、座ることで痛みがある場合に、ドーナツ型のクッションを椅子において利用することがあります。
  • 授乳クッション:貸出していることがありますが、必要であれば持参します。
  • 母乳パッド:母乳で下着がぬれてしまうのを防ぐために利用します。

退院時の持ち物

退院時に利用する持ち物です。

  • 赤ちゃんの退院の服:退院する季節に合わせて準備します。一度洗濯しておきましょう。季節のものでも良いですし、セレモニードレスを準備される方もいます。
  • おくるみ:体温調節で利用します。
  • チャイルドシート:迎えの車に設置します。
  • ママの退院の服
  • メイク道具
  • コンタクトレンズ

帝王切開の入院で必要な物&便利グッズ

上記の内容にプラスして、帝王切開の入院で必要になるとされるものはこちら。

  • 弾性ストッキング:手術中~術後に、下肢の血栓予防で着用するストッキング。病院で購入することが多いかもしれませんが、持参しなければならない場合は忘れずに。
  • 腹帯:傷の痛みを緩和するため、お腹に巻きます。必要に応じて準備します。

帝王切開のときの荷物はこうしておくと便利!荷物整理のコツ

産後すぐに使うものは手の届くところに準備

術後はしばらく、ベッド上で安静にしている必要があるため、自分で自由に身体を動かすことができなくなります。

面会時間が終了して家族がいなくなる前に、必要な荷物をまとめておくと安心です。

帝王切開の方向け ベッド近くにまとめておくといいもの(ミニトートバッグなどにいれておいても○)

  • スマホ、スマホの充電器
  • ストロー、飲み物
  • 手拭き 
  • 歯ブラシセット
  • カトラリー
  • S字フック:ゴミ袋をつるしたり、必要な荷物をかけておくのに使う(場合によってはつけられないことがあります。)
  • フェイスタオル
  • くし、ヘアゴム、リップクリーム
  • マスク、アルコール消毒
  • メモ帳、ボールペン

また、術後の着替えの際、医療スタッフが着替えを取り出すことがありますので、パジャマと産褥ショーツ1組はかばんから出して、わかりやすいところにいれいておくのがおすすめです。

まとめ

出産に向け、入院中に必要な荷物についてお伝えしました。

妊娠週数が進むと、身体も重くなってきますので、余裕があるときに、少しずつ出産に向けた準備を行っていってください。

 

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この記事を書いた人

おでかけとものづくりが趣味の1,3,5歳男の子3人ママです。このブログでは、子連れ旅の実体験から得たお出かけ先のおすすめポイントや注意点の記事や、できるだけお金をかけず楽しく知育をする方法についてまとめていこうと思っています。また、3人の子育てをしていく中で得た知識や経験、さらに看護師・助産師として働いた経験から得た、妊娠中~子育てに使える育児知識についても発信していきたいと思います。

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